フロントエンド開発者のための一般的な変数命名規則

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はる
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フロントエンジニアが使う言語で変数名を作るときに一般的な命名規則をまとめました。

言語と使用時の例

JavaScript / TypeScript

変数名

キャメルケース (camelCase)

JavaScript および TypeScript では、キャメルケースが最も一般的に使われる命名規則です。キャメルケースは、単語の最初の文字を大文字にし、他の文字は小文字にすることで単語を区切ります。

let userName: string;

この規則は、ECMAScript の公式仕様で推奨されており、多くのライブラリやフレームワークでも採用されています。

オブジェクトのキー名:

キャメルケース (camelCase)

オブジェクトのキー名にもキャメルケースが広く使われています。これにより、変数名とキー名の命名規則が一貫しており、コードの可読性が向上します。

const user = { firstName: "John", lastName: "Doe" };

定数の変数名

アッパースネークケース (UPPER_SNAKE_CASE)

定数は、値が変更されない変数として定義されます。一般的に、定数はアッパースネークケースで表記されます。これは、すべての文字を大文字にし、単語間をアンダースコアで区切ることで表現されます。

const API_URL = "https://api.example.com";

この規則は、定数を簡単に識別できるようにするために使われます。

型名 (type や interface)

パスカルケース (PascalCase)

TypeScript の型名 (type や interface) には、パスカルケースが一般的に使われます。パスカルケースは、単語の先頭文字を大文字にし、他の文字は小文字にして単語を区切ります。

type UserName = string;

パスカルケースは、型と変数名の区別を容易にするために採用されています。

SCSS

変数名

ケバブケース (kebab-case) またはスネークケース (snake_case)

SCSS の変数名では、SCSS の変数名では、ケバブケース (kebab-case) またはスネークケース (snake_case) が一般的に使われます。どちらのスタイルを選択するかは、プロジェクトやチームの好みによります。

ケバブケース (kebab-case)

ケバブケースは、単語をハイフンで区切ることで表現されます。CSS のプロパティ名がケバブケースであることから、SCSS の変数名にもケバブケースがよく使われます。

$primary-color: #333;

スネークケース (snake_case)

スネークケースは、単語をアンダースコアで区切ることで表現されます。一部のプロジェクトやチームでは、SCSS の変数名にスネークケースを好んで使うことがあります。

$primary_color: #f00;

最終的には、どの命名規則を選ぶかはプロジェクトやチームの方針に依存します。一貫性のある命名規則を採用し、チームメンバー全員がそれに従うことが重要です。これにより、コードの可読性とメンテナンス性が向上し、開発効率が高まります。

まとめ

様々なプログラミング言語やライブラリで一般的に使われる命名規則を把握することは、コードの可読性やメンテナンス性を向上させるだけでなく、チームでの協力やコミュニケーションにも役立ちます。一貫性のある命名規則を採用することで、開発者が互いのコードを理解しやすくなり、新しいメンバーがチームに迅速に適応できるようになります。

命名規則はプロジェクトやチームの文化によって異なることがありますが、JavaScript、TypeScript、React、SCSS などの一般的な規則を知っておくことで、より適切な命名を行い、プロジェクト全体の品質を向上させることができます。また、新しいプロジェクトやチームに参加した際にも、すぐにその文化に溶け込むことができます。

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